UFCライブラリー

ファイトパスを楽しみきるブログ。

SAID NURMAGOMEDOV v DOUGLAS SILAVA de ANDRADE UFNVegas58 サイードヌルマゴメドフ VS ダグラスシウバジアンドラージ

バンタム級5分3Rマッチ。

ランキング入りを狙うヌルマゴとアンドラージ。

回転系の冴え渡るヌルマゴ。間接蹴りからそのままハイキックなんてなかなかみませんね。しかしバンタム級のハイレベルな打撃戦は、真剣の斬り合いみたいでおもしろいですね。

全体的に距離を見切っているヌルマゴに対して、身長に対して長い腕を伸ばしてストレートを当てるアンドラージ。

回転系のうまさのある相手にはプレッシャーをかけるのが重要だと思いますが、膝などを使って距離を詰めさえないヌルマゴのうまさが目立ちます。

しかし2R終盤に、アンドラージがバックフィストがヒット。こういうのがあるから回転系は面白いです。

最終的には二人ともふらふらにながら、殴り合う展開に。なかなか出し尽くした展開でよかったです。

判定は、サイードのユナニマス。

しかしヌルマゴ系に外れはいないですね。みんな特徴があっておもしろい。

CHASE SHERMAN v JARED VANDERA UFNVegas58 チェイスシェアマン VS ジャレッドバンデラ

ヘビー級5分3Rマッチ。

4連敗中のシェアマンと3連敗のバンデラの一戦。

メインカードとは思えないもっさりとしたマッチアップ。

 

1R。キビキビした動きのシェアマンが、バンデラに的確に打撃をいれていく。シェアマンのボクシング技術が光るかたち。

しかし日本人のヘビー級はこのクラスでも活躍できないだろうなぁと。Rizinの選手ではUFCのこのランクでも、1R持つ気がしないのは、やはりフィジカル差と、ボクシング技術の気がしますね。そう考えるとK1の京太郎選手なんかが一番通用しそうな気がしないでもないですが。。。

2R。相変わらずの打撃戦だが、ストレート系の上手いシェアマンに,もっさりした打撃だが、フック系のカウンターをうまくあてるバンデラ。

というか、完全にキックボクシングマッチですね。お互いにちょこちょこあてあって、特に決定打もなく2R終了。こうやってみるとケージは広すぎますね。キックボクシングのリングならいいですけど。

3R。どっちともつかない展開がまだまだつづくスタンディングバウト。しかしルイスとかホーゼンストライクとかの、思い切りの良さはやっぱり天性のものなんですかね。

とおもっていたらチェイスのパンチがヒット。動きがとまったバンデラをたこなぐりにしてTKO。

4連敗を抜けたチェイスは、果たしてどうなるのか。待望の若手のデビューかなにかにあてられるような厳しいマッチアップを組まれそうなイメージですね。。。

DEVID ONAMA v GARRET AMFIELD UFNVegas58 デビッド オナマ VS ギャレット アムフィールド

フェザー級5分3Rマッチ。

ウガンダ初のUFCファイターオナマの3戦目。オナマは-800という、なかなかに見ないフェイバリット。

2018年にアマチュアで試合をしオナマが勝利した経歴のある両者。とくにギャレットはそういった経歴もあって、緊急UFCデビュー。そういったドラマも気になる両者の一戦。

 

試合中にESPNで佐藤天選手のTwitterが紹介されているのも面白い試合でした。

1Rはお互いに組も打撃も五分五分の展開に

しかし組になると、腰の高さがオナマの方が20cmも高いように見えます。これは倒すの大変ですね。

しかし2Rからアームフィールドの動きが悪くなり、最後はテイクダウンを返されて肩固めで一本負け。

KARL ROBERSON v KENNEDY NZECHUKWU UFNVegas58 カールロバーソン VS ケネディ エンジィーチェク

ライトヘビー級級5分3Rマッチ。

キックボクサーVSレスラーのマッチアップ。

お互い負けが込んだ中で、生き残るのはどちらか。

捌くのはハーブディーン。

 

エンジィーチェクの圧倒的な体格差が目立つ試合。

ロバーソンは体格差を嫌ったのか、序盤から片足タックルに行くが、逆に倒されてギロチンやリアネイキッドチョークのアテンプトを繰り返される展開に。

エンジィーチェクはレスラーといっても打撃をベースに闘うファイターなので、ここまで寝技にこだわるのは、スタイルチェンジを図ったのではないかとは水垣解説談。

2Rは組勝てる感覚を掴んだエンジィーチェクが最初から倒して、打撃で削る展開に。寝技の展開も、奥手を掴んだり足をまとめたりレスラーとしての動きを見せるエンジィーチェクに、キックボクサー出身何だなと思うような後手後手のロバーソン。ロバーソンは足の処理が苦手ですね・・・。

3R足を痛めたであろうロバーソンは、ゲージに追い詰められテイクダウンされ万事休す。最後はパウンドアウトでTKO。

連敗していた姿とは全然異なったパフォーマンスを見せたエンジィーチェク。

連敗を脱したエンジィーチェクの今後が楽しみです。

RONNIE ROWLENCE v SAIDOYOKUB KAKHARAMONOV UFNVegas58 ロニーローレンス VS サイードヤコブ カフラモノフ

バンタム級 5分3Rマッチ

27-30 カフラモノフ

コンテンダーシリーズ出身のロニー”The Heat”ローレンスが注目されたオープニングマッチ。

タックルとパンチを主体としてテイクダウン数が多いローレンスが、逆にカフラモノフにフィジカルで投げられ、ドミネイトされる展開。

一度組んでみて、組み伏せられる感触があったのか、身体を離さず実に3分半もの土ミネイトタイムになった1R。

タイミングでタックル入る選手は組負けるとここまでもろいのか。カフラモノフの研究対策がバッチリはまった戦いになりました。

2R思い切ったスタンドに行くローレンスに、カウンターをヒットさせるカフラモノフ。それを徐々に盛り返していたとことで、カフラモノフのタックルがヒット!そこからはドミネイトされた時間が続き、スクランブルも出来ない制圧された状態が続きます。

テイクダウンという武器を失ったローレンスが手札がない状態で、いいようにカフラモノフに調理されている状態。

フィニッシュを狙わなくてはならないローレンスは、しかしあっさり倒されて万事休す。何もすることが出来ない試合になってしまい3-0大差判定負け。

注目株がローレンスからカフラモノフに移動する、そんな試合になりました。

組み付いてフィジカルで圧倒して、後は土ミネイトして削り続ける。

やはりタイプの相性もありますが、戦略の勝ち負けもあるように思います。

3Rまでまったくできなかったローレンスは、ほとんど立ち上がることも出来ず終わってしまって、戦略がないのか、実行する余地もないのか。

対してカフラモノフは、フィジカルで勝てるという確信の元、それを前面に出した戦略を感じました。10回のテイクダウン成功10分のドミネイト。圧倒的勝利でした。

コーディーガーブランドの名前も出したカフラモノフ。

今後パンチの完成度が高まれば、一気に上位層も見えてくるような圧倒的な試合でした。

 

ADESANYA(C)VS CANNONIER UFC276

ADESANYA(C)VS CANNONIER

一発当たればワンチャンス・・・戦前からさんざん言われていたマッチアップ。The Champ Of The Middle WeightことADESANYAが、どう勝つのか。モチベーション以外に敵のいないチャンピオンの戦い。

ADESANYAは入場が主役の部分があるので、今回のJAREDとかかれた骨壺をもって現れたのは、ジアンダーテイカーリスペクトのすごい演出だなぁと。UFCRIZINのような爆発系の入場がないシンプルな入場ですが、そこで圧倒的な存在感があるのがADESANYA。これだけで金取れる。

と思ったら、CANNONIERも名前を呼ばれたときに、忍者パフォーマンス。おもしろい。

試合は・・・ADESANYAって達人みたいな動きでおもしろいですよね。達人チックだからなのか、いくら何でもねぇ…試合は決定打もなにもなく・・・まぁメイウェザーみたいなものだと思えばいいんですかね。

ペレイラを指名していたので、因縁のあるペレイラに打撃で押されて、テイクダウンにいくADESANYAをみてみたい・・・なんて。

VOLKANOVSKI VS HOLLOWAY UFC276

VOLKANOVSKI VS HOLLOWAY
50-45 3-0 VOLKANOVSKI

フェザー級頂上決戦。
この二人以外誰がタイトルを争うのにふさわしいかわからない状態で傑出している二人だが、ふたを開けてみれば、その実力には大きな差があった。
MMA最高のボクサーであるといわれるHOLLOWAYが、VLOKANOVSKIの前では凡百の選手のようにスピードでも打撃の実力でも、あらゆる面で負けているように見える試合。
おそらくセコンドと話をしているのだろうが、あのHOLLOWAYと向かい合って、セコンドとはなす余裕があるのはすさまじい。
ゾンビのように打たれながらも身長の差を活かして、上から被さっていくHOLLOWAYをあざ笑うかのようなスピードとフィジカル。フレーム的にはフライ級でもいいようなフレーム(168cm)ながら、ラガーマンという前歴の圧倒的なフィジカル。そしてとにかく早い前後のステップワークに、正統派ボクシングながらとにかく早いハンドスピード。全体的に高身長化がすすむUFCとくに軽量級において、それと相反する絶対王者のVOLKANOVSKIの存在は、MMAのおもしろさを教えてくれますね。
ベースとしてはボクシングとローを中心に、フィジカルを活かしたレスリングという、バックグラウンドがどのスポーツでも問題なさそうなスタイルで、現代MMAの圧倒的チャンピオンというのがMMAの懐の深さと可能性を感じさせてくれますね。
しかし、HOLLOWAYでこれだと、いったい誰が勝てるのか。。。とはいえ、フレームが小さい分、特価型の選手にチャンスがあると見るのか、それを覆す盤石の技術体系があるから誰も勝てないとみたほうがいいのか・・・試合を見ているととにかく目がいいのがVOLKANOVSKIに感じますね。目の良さというのは、やはり天賦の才。もしかしたら今のUFCで最高の天才はVOLKANOVSKIなのかもしれません。
無尽蔵のスタミナ。最強レベルのフィジカル。そしてものすごく早いステップワークに、ものすごく良い目。5Rはもう、出入りのスピードで翻弄し、一方的にあのHOLLOWAYがボコボコにされる展開ですからね。

しかし、VOLKANOVSKIの太股の筋肉ほんとすごい。こういうバランスのいい体つきが総合格闘家ですね。

ライト級にあげてチャールズオリベイラとの対戦も示唆したVOLKANOVSKI。果たして、魔境のライト級でよりフレーム差が顕著になる中でどうなるか。ライト級でもフィジカルは最強級だと思うが、しかし寝技をすべてねじ伏せられるほどではないはず。スピードは速いにしても打撃の威力が通用するか。しかしフェザー級でやることもないのも事実なので、VOLKANOVSKIの次の挑戦が楽しみです。

STAND UP YOURSELF! LOOK AT ME!
(自分の力で立ち上がれ!俺を見ろ!)