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VOLKANOVSKI VS HOLLOWAY UFC276

VOLKANOVSKI VS HOLLOWAY
50-45 3-0 VOLKANOVSKI

フェザー級頂上決戦。
この二人以外誰がタイトルを争うのにふさわしいかわからない状態で傑出している二人だが、ふたを開けてみれば、その実力には大きな差があった。
MMA最高のボクサーであるといわれるHOLLOWAYが、VLOKANOVSKIの前では凡百の選手のようにスピードでも打撃の実力でも、あらゆる面で負けているように見える試合。
おそらくセコンドと話をしているのだろうが、あのHOLLOWAYと向かい合って、セコンドとはなす余裕があるのはすさまじい。
ゾンビのように打たれながらも身長の差を活かして、上から被さっていくHOLLOWAYをあざ笑うかのようなスピードとフィジカル。フレーム的にはフライ級でもいいようなフレーム(168cm)ながら、ラガーマンという前歴の圧倒的なフィジカル。そしてとにかく早い前後のステップワークに、正統派ボクシングながらとにかく早いハンドスピード。全体的に高身長化がすすむUFCとくに軽量級において、それと相反する絶対王者のVOLKANOVSKIの存在は、MMAのおもしろさを教えてくれますね。
ベースとしてはボクシングとローを中心に、フィジカルを活かしたレスリングという、バックグラウンドがどのスポーツでも問題なさそうなスタイルで、現代MMAの圧倒的チャンピオンというのがMMAの懐の深さと可能性を感じさせてくれますね。
しかし、HOLLOWAYでこれだと、いったい誰が勝てるのか。。。とはいえ、フレームが小さい分、特価型の選手にチャンスがあると見るのか、それを覆す盤石の技術体系があるから誰も勝てないとみたほうがいいのか・・・試合を見ているととにかく目がいいのがVOLKANOVSKIに感じますね。目の良さというのは、やはり天賦の才。もしかしたら今のUFCで最高の天才はVOLKANOVSKIなのかもしれません。
無尽蔵のスタミナ。最強レベルのフィジカル。そしてものすごく早いステップワークに、ものすごく良い目。5Rはもう、出入りのスピードで翻弄し、一方的にあのHOLLOWAYがボコボコにされる展開ですからね。

しかし、VOLKANOVSKIの太股の筋肉ほんとすごい。こういうバランスのいい体つきが総合格闘家ですね。

ライト級にあげてチャールズオリベイラとの対戦も示唆したVOLKANOVSKI。果たして、魔境のライト級でよりフレーム差が顕著になる中でどうなるか。ライト級でもフィジカルは最強級だと思うが、しかし寝技をすべてねじ伏せられるほどではないはず。スピードは速いにしても打撃の威力が通用するか。しかしフェザー級でやることもないのも事実なので、VOLKANOVSKIの次の挑戦が楽しみです。

STAND UP YOURSELF! LOOK AT ME!
(自分の力で立ち上がれ!俺を見ろ!)